BOTTCHI

ごあいさつ

BOTTICHはモノづくりを通してペットと人間の新しい共存生活を創造していきます。

近年、ペットブームや少子高齢社会の影響もあり、ペットはヒトにとってより身近になり、かけがえのない存在として共に生活する方も増えてきております。
幼少の頃より大の動物好きと自負する私からすれば嬉しいことではあります。
しかしその背景では、ペットロスによる精神的疾患を患う方の増加、動物虐待や人間都合での飼育放棄の増加といった、多くの問題も生じています。

そういった多くの問題に対して、モノづくりに携わる者として、及ばずながらも何かしらのアプローチをしていきたいと日々自問自答してきました。

「命の大切さやぬくもりを実感できるモノを作ることはできないだろうか」

そうして、「いつも一緒に」というコンセプトのもと、愛犬・愛猫の散髪した毛を紡いで世界にたった一つのオーダーメイド製品を生み出すことにたどり着きました。
ペットの毛を紡績に掛け、思い出の製品に仕上げるという、日本では初となるモノづくりのプロジェクトが始まったのです。

しかし、実現までには大変な苦労を要しました。
ペットの毛というものは、規格化された羊毛などとは異なり、個々で毛質のコンディション、長さ、太さも異なるため、一律した製造方法をとることは難しいのです。(そういった理由からもこれまでペットの毛を使った製品づくりはなかなか実現されませんでした。)

解決するためには既存の仕組みを打破するだけの技術力や発想が不可欠でした。
そのとき集結し、現在も製造を手掛けるのは世界でも名だたるブランドの製造現場で活躍する熟練の職人さんたちです。彼らの豊富な経験に基づく卓越された技術に加え、長年の研究を重ね、初めて「ペットの毛を製品化」することに成功したのです。

構想から実現までには紆余曲折がありましたが、その間私たちと職人さんたちとの間にあった想いは同じでした。
「ペットの毛を紡いで、命のぬくもりを実感してもらえるようなモノづくりがしたい。」ただそれだけでした。
ようやく製品化の目途が立ってきたある日、古くからの犬仲間でもある友人の愛犬が16歳で亡くなりました。病気や事故での死ではなく、天寿を全うできたことが不幸中の幸いでした。とは言え、やはり長年生活を共にしてきた家族を失う痛みは大きなものだったでしょう。そこで、気を落とす友人に、「少し毛をわけてくれないか」と事情を話し譲ってもらい、試作段階ではありましたが一着のセーターを作り遺品として渡しました。
その時の友人から差し向けられた、嬉しそうにほころんだ顔と感謝は、私に自分が追いかけてきたモノづくりに自信を与えてくれました。
「一日でも早く製品化して、より多くのペット愛好家たちに届けたい。」
自分たちが作ろうとしているものが何を生み出していくのか、少し実感できたような気がしました。

そういった経緯を経て、私たちBOTTICHの製品は完成しました。
これからです。
私たちはペットと人間の新しい共存生活を提案していきます。
モノづくりを生業にしている私たちにはデリケートな社会問題を扱うことは難しいのかもしれません。しかし、命の大切さやぬくもりをモノに込めて、価値やメッセージを発信することはできるのではないでしょうか。
私たちは、一人ひとりの飼い主さんとペットたちの絆の糸をより深く紡いでいけるモノづくりを目指して取り組んでいきます。

森井成人茶